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快適に暮らせる家は高気密・高断熱でつくれます

すまい環境設計株式会社

前回は

「高気密・高断熱住宅で暮らすだけで健康寿命が延びます」

と、いうことを書きました。

高気密・高断熱住宅は家全体の室温が安定するので、ヒートショックになりにくいのです。


高気密・高断熱住宅では、暮らしが快適になるのですが、

①足元が冷えにくくなる

②エアコンの風が気にならなくなる

ということがあります。


①足元が冷えにくくなるのは、コールドドラフトという現象が起きにくくなるためです。

断熱性能が低いと壁や窓が外気の影響で冷たくなり、壁際の空気が冷やされます。

冷やされた空気は重くなるので、壁に沿って床に降りてきます。

たまった冷気は床全体に広がっていきます。

これが足元が冷える原因です。

絵でみるとこんな感じです。

コールドドラフト現象 よこはま健康省エネ住宅推進コンソーシアムHPより引用

そして、暖房すると空気が暖まるので、軽くなって上昇します。

低気密住宅だと、暖かい空気が外壁や天井・屋根から逃げていきます。

空気が逃げると、室内は負圧になり、

床の隙間などから冷たい外気を引き込み、足元がまた冷やされていきます。


体感温度は室温と床・壁・窓・天井の表面温度の平均です。

室温が同じ20℃でも、表面温度の違いで体感温度は変わってきます。

体感温度 よこはま健康省エネ住宅推進コンソーシアムHPより引用

この前の年末年始の1週間、実際の住宅で温度測定しました。

室内(1F・2F・屋根裏)と基礎内の温度をグラフにしたのがこちらです。

室温測定結果

こちらの建物の性能は以下の通りです。

木造専用住宅2階建て

断熱等級6(UA値0.46)※神奈川県平塚市

 ※床断熱(浴室・脱衣室は基礎断熱)、外壁充填断熱、樹脂窓、屋根断熱

気密性能(C値)は0.21です。

期間中は、無暖房(日射取得のみ)、換気なし、開口部開閉なし の条件で測定しています。

気温は最高8~16℃、最低-1~3℃でした。

温度計は床下(基礎断熱部、その他床)、1F、2F、屋根裏の5か所に設置しました。

一番寒い日の外気温-1℃でしたが、室内は一番低い2階が8.4℃まで下がりました。

外気温よりも9.4℃高く保たれていました。

そしてグラフから読み取れる通り、建物の中の温度差が少ないのが特徴です。

晴れが続き、日射取得できた期間は温度が右肩上がりになっています。

室内の熱が逃げにくいのが分かります。


脱衣室の平均室温を14.6℃以上にすると健康寿命が4歳延びますが、こちらの住宅な小さなエネルギー使用で達成できます。

今住んでいる家の脱衣室の室温を測ってみてはいかがでしょうか。

この温湿度計は温度と相対湿度(%)、絶対湿度(g/m3)が見えるのでお勧めです。

温湿度計

データを記録したい方はスイッチボットの温湿度計をおすすめします。

先ほどのグラフに使用したデータはスイッチボット製品を使用しています。

絶対湿度などのデータを見るにはスマホと連携する必要がありますが、データ収集にてきしています。

興味のある方はご連絡ください。


明日1月18日(土)11:10くらいから、FMヨコハマ タラベリンライトに出演させていただきます。

住宅と健康の関係についてお話しさせていただきますので、ぜひお聴きください。

聴き逃した方は、ラジコの聴き逃しサービスで一週間聴けますよ。

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