高気密・高断熱住宅で暮らすと健康寿命が延びます
- すまい環境設計株式会社
- 1月11日
- 読了時間: 2分
先週に引き続き、本日1月11日(土)もFMヨコハマ トラベリンライトに出演させていただきました。
本日は「住宅と健康」についてお話しさせていただきました。
住宅と健康の間には関係があります。
世界保健機関(WHO)は2018年に冬季室温を18℃以上にすることを強く勧告しており、高断熱住宅に住むことが健康状態の改善に関連していることを発表しています
「健康寿命」という言葉はご存知でしょうか?
「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことをいいます。
「平均寿命」と「健康寿命」の差が、「健康ではない期間」です。
2019(令和元)年の日本人の平均寿命は、男性81.41歳、女性87.45歳。
対して、健康寿命は、男性72.68歳、女性75.38歳です。
差し引くと「健康ではない期間」は、男性8.73年、女性12.06年となります。

この期間はできるだけ短くしたいですが、
住まいの温度を2℃暖かくすれば、健康寿命が4歳延びるという研究結果があります。

脱衣所の平均室温を12.4℃から14.6℃にすると「健康寿命」が4歳延びるというデータです。
たった2℃室温を上げるだけですが、効果は大きいですよね。
暖かい住宅では、高血圧発病リスクや循環器疾患死亡確率が低くなり、
室温が1℃暖かいと脳神経は2歳若くなります。
「ヒートショック」は温度の急激な変化で、血圧が上下に大きく変動することによっておこる健康被害です。
消費者庁によると、入浴中の死者数は年間19,000人と推計されたこともあります。
2023年一年間の交通事故による死者数が2,678人ですので、7倍以上の方が安全なはずの自宅内で亡くなっているのです。

お風呂に入るとき、暖かい部屋から寒い廊下を通って、脱衣所・浴室へ移動します。
寒いので血管が収縮し血圧が上昇します。
熱い湯舟に浸かると血管が拡張し、血圧が低下します。
これが原因で、脳卒中や心筋梗塞が原因で死亡したり、意識障害、めまいや立ちくらみで意識を失い、浴槽内で溺死してしまうこともあります。
ヒートショックを防止するためには、
部屋間の温度差を小さくすること、
家の中で寒い場所を無くすことが大切です。
断熱性能が高い住宅に暮らすだけで健康になるということが実証データで実証されています。
住まいを新築されるときは高気密・高断熱住宅にしていただきたいですし、
今の家が寒ければ、窓や玄関ドアを断熱性能を高いものに変えるだけでも快適になります。
興味がありましたら、ぜひお問合せください。